ついに怪物と言われたゴールデンバローズが復活。復活と言っても1000万下を勝っただけだが(笑)。
2年2か月ぶりの勝利は嬉しいが、ドバイ遠征前のゴールデンバローズの現在を誰が予測できただろうか。
ゴールデンバローズの未勝利戦
ゴールデンバローズは芝のレースでデビューして2着後、東京ダート1600の未勝利戦に出走。
未勝利戦では2着に2.6秒差をつけ、2歳レコードで圧勝。
従来のレコードは1000万下のダートと富士Sが同タイム日なので、ゴールデンバローズのレコードは破格だったかもしれない。
続く500万下、ヒヤシンスSを圧勝してUAEダービーは3着。
クロフネ最高傑作といわれるフラムドパシオンを超える怪物と騒がれていたと思う。
クロフネ最高傑作のフラムドパシオン
フラムドパシオンは初ダートの2歳500万下で2.4の大差をつけ当時の2歳レコードで圧勝。
しかも同日の準オープンを上回る好タイム。続くヒヤシンスSはムチを使わず3馬身半差の圧勝。まさにクロフネの再来だったかもしれない。
そして、UAEダービーでは3着に敗れはしたが、インヴァソールとウェルアームドに先着。
インヴァソールはUAEダービー後、BCクラシック・ドバイWCを含むG16連勝、その年のワールド・サラブレッド・レースホース・ランキングで世界1位となり、エクリプス賞年度代表馬。
そしてウェルアームドもドバイWCを制することになり、史上最高メンバーが揃ったUAEダービーだったと思う。
フラムドパシオンは帰国後屈腱炎になり、2年2か月ぶりの復帰戦は持ったまま2着に0.7秒差つける圧勝。
その後準オープンを勝ったが、再び故障して引退。順調っだったらクロフネの後継者はフラムドパシオンだったかもしれない。
血統的にも母がエアグルーヴ全妹、種牡馬入りできなかったのは残念だたっと思う。
ゴールデンバローズの2歳未勝利戦もフラムドパシオン同様衝撃だたっと思う。
ゴールデンバローズ・フラムドパシオンだけでなく、キズナやハープスター、ディープブリランテを考えると成長途上の3歳での海外遠征はやはりリスクが高いかもしれない。
過去にダート新馬戦で大差勝ちした怪物候補

サクセスブロッケン!!
個人的に近年、新馬戦で衝撃を受けたのはサクセスブロッケンとカジノドライブ。
サクセスブロッケン
サクセスブロッケンが付けたタイム差 | |
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2歳新馬 | 3,1秒 |
黒竹賞 | 0.6秒 |
ヒヤシンスS | 0,7秒 |
端午S | 0.9秒 |
サクセスブロッケン新馬戦で2着に3秒1の大差をつけ勝利し、ヒヤシンスS・端午Sとデビューから無敗の4連勝。
デビューから4戦で2着に付けたタイム差は5,3秒。全てのレースで逃げたわけではないが、ここで引退していればダートのマルゼンスキーと言われたかもしれない。
そして5戦目はなぜかダービーに出走。初芝にもかかわらずダービーでは3番人気だったがシンガリ負け。
その後立て直し、ジャパンダートダービー・フェブラリーS・東京大賞典を勝つ。
カジノドライブ
新馬戦を2着に2秒4のタイム差をつける大差勝ち。
その後渡米し、ピーターパンSに勝利。目標だったベルモントSには出走できなかったが帰国後フェブラリーSでサクセスブロッケンの2着に入る。
フラムドパシオンは度重なる故障で大成はできなかったが、ゴールデンバローズはサクセスブロッケン・カジノドライブのようになると思っていただけに、まさか5歳で1000万下を走っていると思ていた人は少ないと思う。
けれどゴールデンバローズは、このまま終わる馬ではなかったらしい。
怪物ゴールデンバローズは晩成?
ゴールデンバローズは半年ぶりのレース。単勝は610円に対し複勝は500円。
以前の強さを知っているだけに圧勝してもおかしくはないと思う。
けれど馬体重が⁺26キロということ、複勝が全く売れていないことから信頼度はかなり低かったかもしれない。
けれど道中は先団の外を追走、直線向いて1番人気のアルーアキャロルを見ながら追い出すと一気にかわし、後続の追撃を退け2年ぶりの勝利。
1000万下のレースで復活といわれるのもおかしいかもしれないが、プラス26キロは本当に成長分でゴールデンバローズは晩成馬だったのかもしれない(笑)。
ゴールデンバローズの偶然とバローズ祭り
ゴールデンバローズが復活した日、京都のメインの洛陽Sでは「イエスタカス」問題があったダッシングブレイズが勝利。
ダッシングブレイズはゴールデンバローズが2着だった新馬戦の勝ち馬。ダッシングブレイズも1年2か月ぶりの勝利。
そして新馬戦ではゴールデンバローズと同じくクロフネ産駒のライデンバローズが勝利。
また、京都の最終ではドラゴンバローズが勝ち、ゴールデンバローズが復活した日はバローズ祭りになった。
怪物ゴールデンバローズの復活劇は、ここから始まるような気がしないでもない。