
当然取りたいです!
2017年1月終了時点でリーディング1位は田辺騎手の16勝、2位は武豊騎手で12勝、3位は和田騎手の10勝。
なかでも2位の武豊騎手は騎乗回数が53回と少なく、(12・10・5・26)で勝率226、連対率415、3着内率509と全盛期を彷彿とさせる成績。
シルクロードSのダンスディレクターでも後方3番手から直線向いて外に出し、一気に差し切った会心のレース。
数字だけでなく武豊騎手の好調ぶりがうかがえる。
1か月だけの数字なので大げさかもしれないが、2017年の武豊騎手について考えてみたいと思う。
2017年の武豊騎手のリーディングン可能性
先週6勝を上げ、リーディング2位に一気に浮上した武豊騎手。当然メディアでも取りざたされ、
「当然リーディングを取りたいと思っています。もう何年も遠ざかっていますから」
引用元: 極ウマ武豊「取りたい」08年以来のリーディング奪回宣言
地方のグレードレース100勝を挙げ、NARグランプリ2016で特別賞を受賞した武豊騎手は「当然取りたい」と回答している。
最後に武豊騎手がリーディングジョッキーに輝いたのは2008年。つい最近まで武豊騎手はリーディングを取っていたような感じもしたが、もう8年もリーディングから遠ざかっている。
リーディングと言われると目先の勝利が気になるところ。
今週の武豊騎手は日曜日は3鞍しか騎乗しないが、2月4日(土)は2Rのエイシンユリーカ、3Rスマートレイチェル、5Rユイフィーユ、6Rスパイクナード、9Rサトノケンシロウと揃っている。
そして日曜日は東京新聞杯でデビューからコンビを組んでいるエアスピネル。騎乗数は土日で10鞍で多くはないかもしれないが、先週に続き固め打ちを期待できるかもしれない。
けれどやはりリーディングを考えると、他のジョッキーと比較すると元々騎乗数が少ないだろうし、海外遠征もあり、高い勝率を維持しないと難しいとは思う。
2017年武豊騎手のお手馬
2017年の武豊騎手は3歳牡馬のパートナーは手薄かもしれないが、牝馬は阪神JF2着のリスグラシュー。
リスグラシューは桜花賞・オークスも十分狙えると思うので、チューリップ賞でどのようなレースをするか気になるところ。
そして王道路線では昨年に引き続きキタサンブラック。この春キタサンブラックは大阪杯から天皇賞春、そして宝塚記念の3戦を予定している。
サトノダイヤモンド・マカヒキとライバルは強いが、昨年に続き今年も年度代表馬になれるような活躍を期待したいと思う。
凱旋門賞挑戦について馬主の北島三郎氏は慎重な姿勢だが、春の成績次第で凱旋門賞挑戦のプランも浮上してくると思う。詳しくはこちらに書いています。
そしてダート路線ではフェブラリーSはコパノリッキーに騎乗予定で、ドバイWCでは招待を受けたアウォーディに騎乗予定。
ラニもゴドルフィンマイルの招待を受けたので、もしゴドルフィンマイルに出走するなら騎乗できるかもしれないが、ラニには距離が足りないと思う。
ラニはUAEダービー、そして米3冠のパートナーなのでできるだけ騎乗してほしいが、武豊騎手はダートのお手馬が多いので難しいところ。
最後にマイル路線はデビューから騎乗している、昨年のクラシックのパートナーエアスピネル。
母エアメサイアにも全レース騎乗しており、武豊騎手だけでなく武豊騎手のファンも思い入れが強い馬だと思う。
安田記念で悲願のG1制覇を期待したいし、マイルの方が相手関係が楽かもしれない。
けれど大阪杯も見てみたいと思う。キタサンブラックがいるので武豊騎手は騎乗できないだろうが、大阪杯に出走できるならしてほしいと思う。
大阪杯はともかく、今後のことを考えると賞金面で日曜日の東京新聞杯は大事なレース。
折り合ってくれれば負けないとは思うが小頭数の割にメンバーが揃い、ヤングマンパワーよりブラックスピネル・プロディガルサン・ロイカバードの同世代のライバルが怖いと思う。
エアスピネルが東京新聞杯に勝てば今後賞金面で少し楽になると思うが、エアスピネルについて面白い記録というか数字がかかっている。
エアスピネルと東京新聞杯の面白い記録・数字
エアスピネルを管理する笹田調教師は現在2勝だが、2勝とも重賞でエアスピネルが東京新聞杯を勝つと全3勝全て重賞ということになる。
しかも京都金杯のエアスピネル、シルクロードSのダンスディレクターの鞍上は武豊騎手。全3勝武豊騎手ということになる。
一方武豊騎手。1月終了時点で12勝していてリーディングは2位なのでもっと勝っているかと思っていたが特別レースの勝利数は2。
笹田厩舎と同じくエアスピネルとダンスディレクターでしか特別レースに勝っていないらしい。
もし武豊騎手が土曜日特別レースで勝てず、エアスピネルで東京新聞杯に勝てば特別レースは3勝。しかも全て笹田厩舎で面白い数字になると思う。
まとめ
騎乗数を考えると武豊騎手のリーディングは難しいかもしれないが、6年振りの年間100勝を決めた時に騎乗していたのはキングノヨアケ。
これは流石に狙っていたとしか思えない(笑)。
もしリーディングに9年ぶりに帰り咲くことがあるなら、キングノヨアケ並みのことを武豊騎手はしてくれるかもしれない。
そして最後に気になることは弟の武幸四郎騎手が調教師試験に合格して3月に引退。
そうなると武豊騎手の表記は「武」になってしまうのだろうか?
武豊騎手はもはや「武豊」でしか考えられない存在。「武」という表記にはならないで欲しいがどうなるのだろうか。