調教では物凄い時計を出すメイショウマンボ。休養していたためすっかり忘れていたのだが、久しぶりに記事に馬名が出てきた。

エリザベス女王杯12着メイショウマンボ(牝7=飯田祐)は中山牝馬S(同12日)で始動予定。

 

メイショウマンボは中山牝馬Sから始動するらしい。

けれどこの「始動」という文字を見て、「始動なのかよ(笑)」と思った人は多いと思う。

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メイショウマンボのヴィクトリアマイル以降の成績

メイショウマンボは4歳時のヴィクトリアマイルでヴィルシーナの2着以降、17戦(0・0・0・17)。

現在9戦連続2桁着順。唯一1ケタ着順だったのはスーパーキングレディの6着。

けれど勝ち馬から2.4秒差。勝ち馬との着差が1,0秒以内だったのは6走前の京都金杯の0.9秒差のみ

4歳時のヴィクトリアマイルでヴィルシーナの2着以降、連対どころか芝レースは全て2ケタ着順

逃げた金鯱賞は勝ち馬から3,3秒差。

調教は走るのでいつか復活しそうな気もしないでもない。

けれどオークス・秋華賞・エリザベス女王杯を勝った名牝とはいえメイショウマンボは既に7歳。

クラシックを勝った牝馬で7歳まで走った馬がいるのかどうか、グレード以降のクラシック勝ち馬を調べてみた。

 

桜花賞馬で6歳まで走った馬

6歳まで走った桜花賞馬
1997年 キョウエイマーチ 阪急杯(5歳)/京都金杯(6歳)
2006年 キストゥヘブン 京王杯スプリングC(5歳)/中山牝馬S(6歳)

6歳まで走った桜花賞馬はキョウエイマーチとキストゥヘブンの2頭。ただ2頭とも6歳時に重賞を制している。

 

オークス馬で6歳まで走った馬

6歳まで走ったオークス馬
1984年 トウカイローマン ジューンS(5歳)/京都大賞典(6歳)
2010年 サンテミリオン オークス以降13戦3着以内無し

サンテミリオンはオークス以降13戦3着以内無し。さらに、勝ち馬から着差2秒以上4回、3秒以上2回。メイショウマンボのように4歳以降惨憺たる結果になっている。

トウカイローマンは6歳時に勝った京都大賞典が武豊騎手の重賞初勝利で有名だと思う。

 

秋華賞馬で6歳以降も走った馬

6歳まで走った秋華賞馬
2004年 スイープトウショウ 京都大賞典(5歳)/マイラーズC2着(6歳)/エリザベス女王杯3着(6歳)

秋華賞は厳密にはクラシックではないが牝馬3冠レースの最終戦なので、ここではクラシックに含めようと思う。

スイープトウショウは6歳時は勝ち鞍こそないものの善戦している。

このように6歳まで現役続行したクラシック牝馬を見てみると、サンテミリオン以外は6歳時も活躍している。

けれど現表記で7歳まで現役続行したクラシック牝馬はいなかったと思ったが、重大なこと忘れていた。

秋華賞は1996年に施行されたレース。それまでの3冠最終戦はエリザべう女王杯。

秋華賞も含めるならば、1995年までのエリザベス女王杯に勝った馬も確認しないといけない。

 

エリザベス女王杯馬で6歳以降も走った馬

7歳まで走ったエリザベス女王杯馬
1993年 ホクトベガ 6歳川崎記念から7歳川崎記念までダート戦9連勝

唯一7歳まで現役続行してレースに出走していたホクトベガ。しかも6歳から本格的にダートに参戦し7歳の川崎記念までダートレース9連勝。

芝でもエリザベス女王杯に出走してダンスパートナーから0.1秒差の4着。

ドバイWCで残念なことになってしまったが、7歳まで現役続行してしかもこの成績。クラシックの定義を厳密に解さなければとんでもない牝馬がいた。

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ベガはベガでもホクトベガ

メイショウマンボと武幸四郎

前走のエリザベス女王杯は池添騎手が騎乗。

調教師試験に合格し、引退する武幸四郎騎手の引退レース、あるいは最後にメイショウマンボに騎乗して欲しいと思う人は多いかもしれない。

けれど武幸四郎騎手は2月末に引退。メイショウマンボが始動予定の中山牝馬Sに騎乗することはできない。

最後にメイショウマンボと武幸四郎騎手とのコンビを見たかっので残念だと思う。

 

まとめ

ホクトベガというレジェンドがいたので、3冠レース勝ち馬で7歳まで現役続行してレースに出走したのは過去メイショウマンボだけ、ということにはならなかったが、厳密な意味でのクラシック牝馬では史上初。

けれどメイショウマンボが復活する日が来るのだろうか。