5日のきさらぎ賞でスズカメジャーに騎乗した福永騎手はスタート直後に落馬。
落ち方はよくなかったとように見えたがスタート直後なこと、そして最終レースに騎乗して勝っていることから故障はしていないと思っていた。ところが、
その後の検査で「左肘内側側副靱帯(じんたい)損傷」との診断を受けた。患部の腫れが治まってから再検査を受ける予定で、全治や復帰時期は未定
引用元:スポーツ報知 「福永騎手、左肘靱帯損傷のため休養…復帰時期未定」
京都記念のガリバルディーは川田騎手に乗り替わるのは仕方ないとしても、来週のフェブラリーステークスのカフジテイクも乗り替わり。
靭帯損傷ということですぐに復帰は厳しいとは思うが、予想以上に復帰に時間がかかるかもしれない。
「福永祐一騎手らしい6勝の固め打ちの合間の落馬と少し足りないこと」という記事を書いてしまったことが悔やまれる。
だが、ここ最近の福永祐一騎手。職業柄仕方ないとは思うが負傷が多く、心配ではある。
福永祐一騎手のここ数か月間の離脱履歴
福永騎手故障履歴 | ||
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16年12月3日阪神 | 右鎖骨骨折 | 12月23日復帰 |
17年1月22日 | インフルエンザ | 騎乗予定馬が4勝 |
17年2月5日きさらぎ賞 | 左肘内側側副靱帯損傷 | 復帰時期未定 |
12月3日に落馬して早期復帰してまだ2か月。途中インフルエンザにもかかり、ここ数ヶ月で2度も落馬で今回は靭帯損傷。
せっかく先週6勝の固め打ちをし、一気にリーディング3位に浮上。素人目にも乗れていたと思えるだけに残念だと思う。
2017年リーディングにみる福永騎手※2月5日終了時点
騎手 | 勝利数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
田辺裕信 | 16 | .167 | .292 | .323 |
武 豊 | 15 | .238 | .429 | .540 |
福永祐一 | 14 | .187 | .280 | .387 |
6勝の固め打ちでリーディング3位に浮上。連対率は物足りないかもしれないが勝率も高く、やはり福永騎手は信頼できる騎手だと思う。
けれどそれ以上に驚くのは2位の武豊騎手。勝率.238連対率.429複勝率.540は全盛期並みの数字。
騎乗馬の質からこのまま行けるとは思わないが、武豊騎手が好調で3位に調子が上がってきた福永騎手。
ここから面白くなって来たのに福永騎手の落馬は残念だと思う。
ただ、リーディングよりも気になるのは福永騎手のお手馬。
福永騎手が騎乗予定だった有力馬
まずはフェブラリーステークスのカフジテイク。根岸ステークスの勝利もさることながら左回りの成績は非常に良く、特に東京のダートコースでは4戦3勝3着1回と抜群の成績。
G1では脚質的に厳しいかもしれないが、チャンピョンズCでは僅差の4着。カフジテイクに騎乗できないのは残念だと思う。
そして復帰時が未定ということで、中山記念で前年の秋華賞馬ヴィブロスにも騎乗できないかもしれない。
さらに今年のダービ―馬候補のカデナにも騎乗できないかもしれない。
福永騎手が選んだカデナ

クラシックをにぎわせる馬
福永騎手はシーザリオの仔のグローブシアターではなく、京都2歳Sを制したカデナでクラシックに臨む予定。
その京都2歳Sでカデナの馬主のマエコーこと、前田幸治さんは物凄い発言をしている。
ワンアンドオンリー(13年)はここからダービーを勝った。僕はダービーを2回勝ったけど、まだ勝っていない彼らに教えようと思ってね
引用元:スポーツ報知 【京都2歳S】カデナ、一気の差し切りで重賞初制覇!福永「牡馬クラシックにぎわせる」
ダービーに「まだ勝っていない彼らに教えようと思ってね」との発言。福永騎手もカデナに手ごたえを感じているらしく、「クラシックをにぎわせる馬」といっている。
カデナで福永騎手と中竹調教師がダービーを初制覇できるか、楽しみだと思うが。
けれど復帰が長引いたら弥生賞のカデナにも騎乗できないかもしれない。
ただディープインパクト産駒のカデナという馬、もしダービーを勝つことになったら前田幸治オーナーは物凄い馬主かもしれない。
ワンアンドオンリーとキズナとカデナに見るドラマ
ワンアンドオンリーは橋口弘次郎元調教師にダービーをもたらしてくれた馬。
橋口元調教師はダンスインザダーク、ハーツクライ、ローズキングダム、リーチザクラウンでダービー2着はあるがダービーは未勝利。
ローズキングダムがジャパンカップを制した時も「これがダービーだったらよかったのに・・・。」と言っていたほど。
ワンアンドオンリーの現在の状況は厳しいが、橋口弘次郎元調教師に悲願のダービーをもたらせてくれた馬。
そして2頭目のキズナ。武豊騎手は落馬負傷以降、成績は急降下。2012年はサダムパテックでG1を勝ってはいるが、わずか56勝。
ところが2013年キズナでダービーを制し、勝利数こそ100勝には届かなかったが重賞11勝。武豊騎手の復活をもたらした原動ともなったキズナのダービー勝利。
そして最後にカデナ。福永騎手はダービーどころか牡馬クラシックはエピファネイアに騎乗した菊花賞しか勝っていない。
もしカデナが鞍上福永騎手でダービーを勝つことになったら念願のダービー制覇。近年怪我も多く、もしダービーに勝つようなことがあったら前田オーナーはまたもやドラマを演出することになる。
シーザリオの仔という血統もあるが、馬名的にはグローブシアターの方がドラマっぽい気もする。
けれど競馬ファンにはブレスジャーニーに騎乗して柴田善臣騎手がダービー制覇した方が盛り上がる可能性があるかもしれない(笑)。
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