京都記念はサトノクラウンが連覇を果たし、2着には7歳牝馬のスマートレイヤー。そして3着にダービー馬マカヒキ

サトノクラウンは香港ヴァ―スで凱旋門賞2着、BCターフ馬のハイランドリールに続きダービー馬マカヒキを撃破。

マカヒキはサトノクラウンはともかく、スマートレイヤーにも及ばず3着。不安要素は多かったが京都記念のマカヒキをどう考えるべきか。


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マカヒキの京都記念

「良いレースをしてくれました。最後の600mくらいで勝てるかと思いましたが、思ったより馬場が緩く、疲れてしまいました。今後はさらに良くなると思います」


京都記念でマカヒキに騎乗したR・ムーア騎手は敗因に馬場が影響したとのコメント。


「久々だったのと、馬場の影響があったと思います。4コーナーを回るまでは勝てるかなと思いましたが、追い出してからが…。きれいな馬場でやりたかったです。ムーア騎手も『ここを1回叩いて良くなるのではないか。次を見すえて必要な1戦だった』と言っていました。悲観する感じではありません。この後は在厩で、次走はルメール騎手にお願いしようと思っています」


同じく友道調教師も4コーナーでは勝てると思ったが、追って案外と同じ見解。やはり帰国初戦ということもあるが馬場の影響が大きかったのだろうか。

けれどルメール騎手に乗り替わる次走の大阪杯。「1回叩いて良くなるのではないか。次を見すえて必要な1戦」とムーア騎手の言ってるように、大阪杯ではガラリと変わってくると思う。

 

マカヒキはもっと伸びると思ったので怖かったですが、馬が強かったです


サトノクラウンに騎乗したM・デムーロ騎手も「マカヒキはもっと伸びると思っていた」とコメント。

 

マカヒキを負かしたのは大きい。堀調教師から『今までで一番の出来』と聞いていた。


さらに里見オーナーも「マカヒキを負かしたのは大きい」と、マカヒキを最も警戒。関係者のレース後のコメントを見るとやはりマカヒキはまだ見限れないとは思う。


スマートレイアーに先着されたこと

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ダービー馬の底力!!

確かにマカヒキのレースを振り返ると、次走の大阪杯は買いだと思えるかもしれない。

けれど、「マカヒキだ!これがダービー馬の底力だ!」と実況されつつ、サトノクラウンを捉えるどころか7歳牝馬のスマートレイアーに先着された(笑)ことをどう見るか。

もっと惨敗しているならば次走期待できるかもしれないが、微妙な負け方だけに評価が難しいと思う。

確かに「ダービー馬の底力だ!」の前に「マカヒキだ!」と実況していた時、あのカメラワークでは突き抜けるように見えたと思う。

けれどムーア騎手の「疲れてしまいました」のコメント通り、「ダービー馬の底力だ!」の頃には脚が上がっていた。

大阪杯でのマカヒキの位置づけはかなり難しくなったと思う。

けれど「これがダービー馬の底力だ!」と実況しつつ伸びなかったのは失敗だったかもしれない(笑)。

もしマカヒキがあのまま突き抜けていれば、レースを見返して「これがダービー馬の底力だ!!」で震えが来たかもしれない。

 

「これがダービー馬の底力だ!」のように震えが来たかもしれないレース

2016年天皇賞春のトーホージャッカル

「外からトーホウジャッカル来た!! 外からトーホウジャッカルだ! 奇跡の菊花賞馬が、外からあがってくるぞ!!

 

あのまま突き抜けていたら震えが来たレースになっていたかもしれない。特に「奇跡の菊花賞馬」の枕詞にはやられてしまうと思う(笑)。

実際レースを見てても「さすがに菊花賞馬」と一瞬思ったので破壊力は抜群だったかもしれない。

 

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奇跡の菊花賞馬!!

 

ダービー馬の京都記念

ダービー馬の京都記念の成績
2001年 アグネスフライト 2人2着
2007年 ウォッカ 2人6着
2015年 キズナ 2人3着
2016年 ワンアンドオンリー 5人6着
2017年 マカヒキ 1人3着

京都記念におけるダービー馬の最先着馬はアグネスフライト。マカヒキはキズナと同じく3着。

マカヒキは勝てない?ダービー好走馬からみる京都記念


ただキズナは骨折休養明けのレースなので、ラブリーデイに及ばなかったのは仕方ないかもしれない。

 

マカヒキとキズナとの比較

 

マカヒキとキズナはダービー後、凱旋門賞を目指しニエル賞に勝利して凱旋門賞に出走するが敗戦。

そして次走は翌年のレースということでダービー以降のレース選びは似ているかもしれない。

キズナは国内復帰戦となった大阪杯でエピファネイアを退け快勝している。

マカヒキは京都記念では馬場の影響もあり追って案外だったが、今回使った分キズナ同様に大阪杯を制すかもしれない。

けれどよくよく考えると、キズナダービー馬の中でも結構強い馬だったような気もする。

 

故障に泣かされたキズナ

キズナは骨折明けの5歳時のレースで評価を落としてしまっているが、毎日杯・京都新聞杯は桁違いの末脚で圧勝。

そしてダービー後、英ダービー馬ルーラーオブザワールドフリントシャーを抑えニエル賞に勝利。

マカヒキの5頭立てのニエル賞とは明らかに出走したメンバーが違っていたと思う。

そして凱旋門賞でも勝ち馬のトレヴには離されたが、4着と好走。

ダービー前もさることながら、ダービー後の戦績も結構なものだと思う。

骨折は仕方ないとしても、ダービー後に得以上東京競馬場のレースに出走していないのが残念だと思う。

 

マカヒキの可能性

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2頭が強すぎた!

ニエル賞の微妙さから凱旋門賞は参考外だと思うが、京都記念の微妙な走りでマカヒキは心配になってくる。

けれどマカヒキもこんなもんではないかもしれない。キズナも改めて考えると、かなりの馬だったと思うがマカヒキも負けてないかもしれない。

 

「不思議な感じですね。いいレースをしたと思うけど(前の)2頭が強過ぎた。今年(の3歳牡馬)は強い」

マカヒキが勝った弥生賞でエアスピネルに騎乗した武豊騎手はこのようなコメントを残している。

エアスピネルも4着馬を5馬身突き放しているがリオンディーズを捉えることはできず、さらにマカヒキには並ぶ間もなく一瞬で交わされている。

マカヒキもキズナ同様に大阪杯を制し、本当に「ダービー馬の底力」を見せつけるかもしれない。