京都大賞典でスマートレイアーは直線入り口でもまだ後方。
この1年、スマートレイアーは前目に付ける競馬で結果を出しているだけに、スマートレイアーを買っていた人は絶望していたかもしれない。
ところがスマートレイアーは内からするすると脚を伸ばし、トーセンバジル・シュバルグランを抑えて京都大賞典を制覇。
「先手を取ることも、今回のようなことも色々考えていましたが、出てからにしようと思いました。脚を溜めに溜めていたので、ラストはすごい脚を使ってくれました。直線半ばでは進路さえ出来ればと思っていました。
引用元:競馬実況web 【京都大賞典】(京都)~スマートレイアーが鮮やかに差し切り重賞4勝目
レース後、武豊騎手は「進路さえ出来れば」とコメントしているが、京都外回りの武豊騎手の手綱さばきは流石というほかないかもしれない。
まさにレジェンド!G2 100勝と同一重賞9勝の新記録
スマートレイアーに騎乗して京都大賞典を制したことにより、武豊騎手はG2 100勝目。
中央のG1も既に73勝。
G1も100勝するまで現役でいて欲しいとは思う。
ディープインパクトは言い過ぎだが、スペシャルウィーク・メジロマックイーン・スーパークリーク・ファレノプシスのような馬に再び何頭か巡り合えば不可能ではないかもし得ない。
そして、今回の勝利で京都大賞典9勝目。
同一重賞9勝は新記録らしいので、武豊騎手が京都大賞典で勝利した騎乗馬を振り返ってみた。
武豊騎手が京都記念を勝利した騎乗馬
武豊騎手の京都記念勝利馬 | ||
---|---|---|
1987年 | トーカイローマン | |
1989年 | スーパークリーク | |
1990年 | スーパークリーク | |
1991年 | メジロマックイーン | |
1993年 | メジロマックイーン | |
1996年 | マーベラスサンデー | |
2005年 | リンカーン | |
2016年 | キタサンブラック | |
2017年 | スマートレイアー |
武豊騎手が京都記念を勝利した馬を見ると、まさに武豊騎手の歴史と思えて仕方ない。
武豊騎手は京都大賞典でトーカイローマンで重賞初勝利。
そして武豊騎手が史上最年少でクラシックを制したスーパークリーク。
さらにメジロマックイーン、サクラローレルとマヤノトップガンと真っ向勝負していたマーベラスサンデー。
そしてリンカーンで勝利後、キタサンブラックで勝つまで11年間空いている。
武豊騎手のどん底の時期に京都大賞典を勝っていないのも、まさに武豊騎手の歴史を京都大賞典は体現しているように思える。
キズナで京都大賞典に勝っていれば完璧だったかもしれない。
武豊騎手が騎乗して京都大賞典を勝った馬は名馬図鑑と言ってもいいと思うが、この中で気になるのはメジロマックイーン。
メジロマックイーンが気になる理由
メジロマックイーンは2回目の京都大賞典後、天皇賞秋目前に故障して引退。
前年失格になった雪辱を晴らすことができなくなり、残念だと思う。
けれど本当に残念だと思えるのは、メジロマックイーンがこの年(現6歳)、ピークを迎えていた気がすること。
この年、始動レースとなった大阪杯は5馬身差のレコードで圧勝。
3連覇を狙った天皇賞春ではライスシャワーに負けてしまったが、宝塚記念は順当勝ち。
そして最後のレースになった京都大賞典は2分22.7秒のコースレコードで、レガシーワールドに3馬身差の圧勝。
レガシーワールドはBCターフ勝ち馬コタシャーンを抑え、次走のジャパンカップに勝利した馬。
レコードを連発しまさに無双状態。
ピークを迎えていたとしか思えない。
「故障していなければ・・・」と思ってしまう。
メジロマックイーンはG2では5戦5勝。
前哨戦のG2であっさり負けてしまうことがなかったのも魅力だと思う。
京都大賞典はメジロマックイーンやスーパークリークにマーベラスサンデーといった武豊騎手の歴史が詰まっている勝ち馬ばかり。
この中にスマートレイアー加わることになったが、気になるのはスマートレイアーの次走。
スマートレイアーで悲願のG1制覇

今年がラストチャンス!
京都大賞典を制したスマートレイアーの大久保龍志調教師は、
「牝馬限定にこだわらずにステップを選んで、最高の結果を出せた。(次戦へ)見通しは明るい。体調を整えてぶつけていきたい」
引用元:極ウマ 【京都大賞典】武豊、同一重賞V記録9勝目!
と、次走のエリザベス女王杯への「見通しは明るい」とコメント。
「GIをとれる馬だと思っています。反動が出ないように。あとは厩舎として、態勢を整えていきたい」
引用元:ZBAT競馬 【京都大賞典】武豊、同一重賞V記録9勝目!
さらに「G1をとれる馬」と、心強いコメントで楽しみになってくる。
けれど気になるのはスマートレイアーの鞍上が誰になるかということ。
武豊騎手は秋華賞に騎乗予定のリスグラジューがいるので、どちらに騎乗するのか気になるところ。
7歳なので今年がラストチャンスのつもりで挑んでいます。エリザベス女王杯もいい結果を出したいです。月曜日は調子が良いですね。来週もいい馬がいるので頑張りたいです」
引用元:競馬実況web 【京都大賞典】(京都)~スマートレイアーが鮮やかに差し切り重賞4勝目
この点武豊騎手は「今年がラストチャンスで、エリザベス女王杯もいい結果を出したい」と心強いコメント。
もしリスグラジューが秋華賞をを制し、エリザベス女王杯に出走することになったらどうなるかわからないが、現時点では武豊騎手のエリザベス女王杯での騎乗馬はスマートレイアーになりそう。
牝馬路線はあまり期待していなかったが、スマートレイアーが衰え知らずで牡馬相手の京都大賞典に勝利。
エリザベス女王杯が楽しみで仕方ない。
武豊騎手もこの秋は非常に楽しみにしている様子で、
「来週もいい馬がいる」
と上記コメントで発言している。
「来週も、とはなんだろう?」と思って武豊騎手のこの秋の騎乗予定を調べてみた。
武豊騎手の期待できそうな騎乗予定馬

来週もいい馬がいる!
日程 | 馬名 | レース |
---|---|---|
10/15 | リスグラジュー | 秋華賞 |
10/21 | エアスピネル | 富士S |
10/22 | タンビュライト | 菊花賞 |
10/29 | キタサンブラック | 天皇賞秋 |
11/3 | アウォーディー | JBCクラシック |
11/5 | ユーキャンスマイル | 2歳新馬 |
11/12 | スマートレイアー | エリザベス女王杯 |
11/19 | エアスピネル | マイルCS |
11/26 | キタサンブラック | ジャパンカップ |
12/24 | キタサンブラック | 有馬記念 |
2018年 | ダービー馬 | 凱旋門賞 |
やはり「来週もいい馬がいる」とはリスグラジューのことだろうか?
阪神JFと桜花賞2着、オークス5着。
秋華賞は脚質的に不利なような気もするが、武豊騎手の期待は相当な模様。
G1勝利にあと一歩届いていなかったので、最後の1冠に期待したいと思う。
個人的にこの秋1番楽しみなのは、やはりエアスピネル。
マイルCSはエアスピネル最大のチャンスだと思うが、毎日王冠を見ると今年の安田記念組は意外とレベルが高いかもしれない。
けれど富士Sで再び武豊騎手とのコンビが復活するエアスピネルには期待したいと思う・
そして2歳馬ではキングハメハメハ×ムードインディゴのユーキャンスマイル。
意外なことに金子氏の所有馬だったので、どの程度の馬なのか予想もつかないが期待してしまう。
さらに来年のクラシックのパートナーはわからないが、来年のダービー馬で悲願の凱旋門賞制覇して欲しいと思う(笑)。