G1馬5頭が出走した豪華メンバーだった2017年の毎日王冠。

1番人気のソウルスターリングがハナを切る展開に場内は騒然。(音声ではそう聞こえた)

けれど直線入り口で後続を振り切る脚はないように思えたところ、道中中団にいたドバイターフ勝ち馬リアルスティールが鋭く伸びて1着でゴール板を駆け抜けた。

 

「とにかく状態が良かったので自信がありました。春はいま一つのところがありましたが、ようやく本調子に戻ったという感じです。今後については、馬の状態を見て、天皇賞かブリーダーズカップマイルのどちらかにします」

 

レース後の矢作芳人調教師のコメント。

ドバイターフに勝っただけでなく、クラシックではドゥラメンテと好勝負していたリアルスティール。

次走天皇賞秋かBCマイルになるかわからないが、どちらに出走するにせよ楽しみだと思う。

矢作調教師のコメントによると、天皇賞秋になりそうです。

極ウマ「リアルスティール次走は秋盾の見込み 矢作師が示唆」



リアルスティールに関して、

「ああ、やっぱり強かったんだな」

とは思う。

けれどこのレースで1番気になっていたのはダービー馬ワンアンドオンリー

 

スポンサーリンク



ワンアンドオンリーの復活はあるか?

????????

馬も頑張ってるよ!

 

神戸新聞杯に勝ち、1番人気で挑んだダービー馬のワンアンドオンリーは菊花賞で9着と大敗。

この菊花賞以降、ドバイシーマクラシックで3着になりはしたが、まさかの20連敗

しかもドバイを抜かせば国内で19戦で1回も馬券になっておらず、とてもダービー馬とは思えない残念な成績。

 

「着順は良くないけれど“やつ”なりに頑張るところを見せてくれている。着順が良くないだけでだめだと片づけられてしまうけれど。スタッフだって頑張ってるし、馬も頑張っている

 

と、レース前ワンアンドオンリーをダービー制覇に導いた横山典弘騎手のコメント。

確かに「頑張っている」かもしれないが、3戦連続2ケタ着順。

出走メンバーも強力で、さすがに厳しいだろうということはオッズにも現れれていた。

 

ダービー馬が単勝万馬券!2017年毎日王冠のオッズ

2017毎日王冠人気
1番人気 ソウルスターリング 2.0
2番人気 マカヒキ 5.6
10番人気 ワンアンドオンリー 105.8

 

ダービー馬がG2で単勝万馬券なんてあっていいことなのだろうか(笑)。

これは流石にひどいと言わざるをえない。。。

20連敗、しかも過去3走全て2ケタ着順。

当然の結果なのかもしれないが、ダービー馬がこのオッズは少し寂しい気もする。

けれど過去2戦でワンアンドオンリーは2ケタ着順にはなっているが、上がり2位の末脚を披露。

そして毎日王冠当日の2歳未勝利戦でピースユニヴァースが勝ち、ダービー馬ロジユニヴァース産駒のJRA初勝利。

マカヒキとワンアンドオンリーのダービー馬対決に何かが起こる予兆があったのかもしれない。

 

新旧ダービー馬の叩き合い

直線入り口で置いてかれたように見えたワンアンドオンリー

けれど直線ジリジリと伸び、ゴール前はフランケル産駒のソウルスターリングを交わし、後輩ダービー馬マカヒキに迫る勢いを見せた。

 

「馬が走る気を取り戻しているようです。今日は最後まで集中力も続いていました。兆しが見えたと思います」

 

レース後の橋口調教師のコメントからも、ワンアンドオンリーの復活はあるかもしれない。

 

2017毎日王冠
6着 マカヒキ
7着 ワンアンドオンリー クビ差
8着 ソウルスターリング 1/2

 

ワンアンドオンリーは新旧ダービー馬の勝負には負けてしまったが、ダービー馬2頭に今年のオークス馬の着差はわずか。

もしもう少し出走メンバーが弱く、マカヒキが1着になるようなレースだったら、

「ダービー馬とダービー馬と今年のオークス馬!!」

と実況され、ウォッカの勝った2008年の天皇賞秋並の名勝負だったかもしれない。

 

新旧ダービー馬とダイワスカーレットの天皇賞秋

牝馬

牝馬と牝馬と今年のダービー馬!

ダービー馬2頭の対決がメインではなかったが、ダービー馬の対決で盛り上がったのは2008年の天皇賞秋だと思う。

逃げるダイワスカーレットが、直線半ばで沈むように見え、

 

「先輩ダービー馬ウォッカ!」

「新旧ダービー馬の対決!」

 

と実況されたが、ダイワスカーレットが驚異的な粘りを見せて差し返す。そして、

 

牝馬と牝馬と今年のダービー馬!」

 

の流れは最高だと思う。

 

2008年天皇賞秋
1着 ウォッカ 1番人気
2着 ダイワスカーレット 2番人気
3着 ディープスカイ 3番人気

 

ダービー馬の名勝負というより、ウォッカとダイワスカーレットが主役かもしれない。

けれどダービー馬が盛り上げた最高のレースだと思う。

 

3冠馬2頭が迎え撃つ第4回ジャパンカップ

ジャパンカップは創設当初は海外馬に苦戦続きで、日本の馬が勝つことができなかった。

けれど1984年ジャパンカップはミスターシービーシンボリルドルフの3冠馬2頭が出走。

ミスターシービーはシンザン以来の3冠馬で前走の天皇賞秋に勝利して4冠馬。

シンボリルドルフはディープインパクトと同様、無敗の3冠馬。

3冠馬2頭の出走で、日本馬によるジャパンカップ初勝利が期待された。

ところが宝塚記念に勝ったカツラギエースが3コーナーで後続を10馬身以上引き離す大逃げ。

そして後続を引き付けて追い出すと、迫るベットタイムやシンボリルドルフを完封して日本馬によるジャパンカップ初勝利。

当時の空気はわからないが、3冠馬2頭の初対決と2強が海外の強豪を迎え撃つレース。

おそらくレース前物凄く盛り上がったに違いない。

 

1984年ジャパンカップ
1着 カツラギエース 10番人気
3着 シンボリルドルフ 4番人気
10着 ミスターシービー 1番人気

 

ミスターシービーの方が人気があったのは知っているが、中1週とはいえシンボリルドルフは4番人気。

無敗の3冠馬が4番人気になるようなジャパンカップは今の時代からでは想像できないと思う。

3冠馬が2頭とも連に絡んでないが(笑)。

ジェントルドンナはダービー馬ではないが、3冠馬対決ならジェントルドンナとオルフェ―ヴルのジャパンカップが凄かったかもしれない。

 

ダービー馬を2頭を一蹴したサッカーボーイの函館記念

1985年函館記念
1着 サッカーボーイ 1番人気
2着 メリーナイス 3番人気
5着 シリウスシンボリ 2番人気

 

ダービー馬2頭と言っても微妙かもしれないが、シリウスシンボリメリーナイスの2頭が出走した函館記念。

メリーナイスが2着に来ているが、サッカーボーイが5馬身差のレコードで圧勝。

サッカーボーイの強さが際立ったレースで、ダービー馬の見せ場が全くないかもしれない。。。

 

ディープインパクトとメイショウサムソン、オルフェ―ヴルとキズナといったダービー馬対決は他にもあるが、ウォッカVSディープスカイ以外はどちらかが微妙な結果になっているレースが多い。

「これぞダービー馬対決」はあまりないような気がする。

けれどよく考えると、1つダービー馬対決で忘れていたレースがあった。

 

日英ダービー馬対決



凱旋門賞の前哨戦のニエル賞。

キズナは4番人気ながらも英ダービー馬ルーラーオブザワールドをしりぞけてニエル賞制覇。

よく考えると日本のダービー馬が英ダービー馬を欧州で倒し、しかも着差はわずか。

真っ向勝負で倒した感がするので、もしかしたら凄いことなのかもしれない。

 

まとめ

ワンアンドオンリーとマカヒキのダービー馬対決で、過去のダービー馬対決を振り返った見たものの、わりと微妙な結果になるレースが多い気がする。

ワンアンドオンリーが少し上向いてるとはいえ一線級相手は厳しいと思うし、マカヒキも復調気配がない。

レイオデロが加わり、ワンアンドオンリー・マカヒキ・レイオデロ3頭のダービー馬の対決は楽しみだが、2頭の復調がないと盛り上がらないかもしれない。