2017年2月18日ゴールドアリュールが心臓疾患で亡くなったらしい。18歳ということで人間でいうと63歳くらいだと思う。
この日も新馬で13番人気ながらゴールドアリュール産駒のアスターゴールドが快勝。
まだまだゴールドアリュールは元気だと思っていたので、ゴールドアリュールが亡くなったニュースには驚かされた。
砂の王者ゴールドアリュール
ゴールドアリュールは最初は芝のレースばかり使われ2戦目の新馬戦で勝利。
それ以降人気になり善戦はするが勝ちきれずダートを使ってみたら500万下・端午Sと2連勝。
そしてダービーを挟み、ジャパンダートダービー・ダービーグランプリを連勝。
暮れの東京大賞典も勝ち最優秀ダートホースに選ばれる。翌年フェブラリーSも勝ちダートG14勝。
ダートで負けたのはジャパンカップダートとレース後に喉鳴りが判明した帝王賞のみ。
ダートレースでは圧倒的な強さの見せつけ、クロフネとゴールドアリュールが日本競馬におけるダート最強の2頭だったかもしれない。
クロフネとゴールドアリュールの共通点
クロフネとゴールドアリュールは芝でもG1級の力があったかもしれないこと。
クロフネは確かにNHKマイルCに勝っている。けれどゴールドアリュールの芝のレースの勝ち鞍は新馬戦のみ。
G1級は流石に言い過ぎかもしれないが、ダービーでは13番人気ながら3番手から粘り込みタニノギムレット・シンボリクリスエスと僅差の5着。ダービー5着はクロフネと一緒。
ゴールドアリュールは芝ではイマイチだったのではなく、それ程仕上がりが早いタイプではなかったのでデビュー当初芝ではイマイチだっただけかもしれない。
ダービー以降芝のレースに使われていないため実際はわからないが、ダービーでの走りを見る限り芝でもそれなりに強かった気がしてならない。
またクロフネは屈腱炎、ゴールドアリュールはイラク戦争でドバイWCに出走できなかったことも似ているかもしれない。
ドバイWCでの日本調教馬の最高着順はトゥザヴィクトリーの2着(AWだったのでヴィクトワールピサは除外)。
ドバイWCでは芝でも通用するスピードが必要かもしれないので、クロフネ・ゴールドアリュールは結構期待できたと思う。
種牡馬成績も砂の王者
競走生活だけでなく、種牡馬としてもゴールドアリュールは砂の王者。
スマートファルコン・エスポワールシチー・コパノリッキーとダートチャンピョン級の産駒を輩出。
そして北米3冠を視野に入れているエピカリスは、ゴールドアリュール産駒最後の大物になるかもしれない。
ゴールドアリュールが成し遂げた2つのこと
ゴールドアリュールは競走生活・種牡馬成績が優秀だっただけの馬ではなく、2つの大きなことを成し遂げている。
1つ目はサンデーサイレンスの産駒で初めてダートG1に勝利したこと。
サンデーサイレンスは米2冠馬。芝だけではなくダートも走りそうなものだが、産駒のダートG1勝ちはゴールドアリュールが初めてだった。
2つ目は大井でなかなか勝てなった武豊騎手にジャパンダートダービーで初めて大井競馬場での勝利をもたらしたこと。
そしてもしフェブラリーステークスでコパノリッキーが勝利することになれば、史上初の同一の中央G13勝の産駒を送り出した種牡馬ということにもなる。
ゴールドアリュールと武豊騎手

弔いになれば勝ちたいです!
ゴールドアリュールの主戦で、通算G1勝利の内訳で意外にもサンデーサイレンスではなく、ゴールドアリュール産駒が1番多い武豊騎手。
「ビックリだし、それは残念ですね。弔いになれば。勝ちたいですね」
引用元:デイリースポーツオンライン 武豊ゴールドアリュール急死に絶句 産駒コパノリッキーでの弔いVに闘志
武豊騎手が初めて大井で勝ったことだけでなく、不遇の時も救ってくれたのはゴールドアリュール産駒のスマートファルコン。
フェブラリーステークスでは今年好調の武豊騎手の、キズナのダービーの時のような本気が見れるレースになるかもしれない。