2016年の年度代表馬に選出されたキタサンブラック

春は今年からG1に昇格した大阪杯から始動して天皇賞春、そして宝塚記念の3レースを予定。

大阪杯・天皇賞春・宝塚記念の全てのレースに勝つと2億円のボーナス。サトノダイヤモンドは大阪杯に出走しない予定なので、キタサンブラックの春古馬3冠に期待がかかる。

けれど気になるのはその後のローテ。凱旋門賞に出走するのかに注目が集まると思う。



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キタサンブラックの凱旋門賞出走の可能性

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芝適性あると思います!

主戦の武豊騎手は去年から凱旋門賞にキタサンブラックで挑戦することに前向き。武豊騎手は海外志向が強く、凱旋門賞制覇は夢だと思うので、キタサンブラックで挑戦したいのは当然かもしれない。

 

「大勢のファンの期待に応えたい気持ちもあるが、自分の子供を遠くて知らないところにやるのは寂しい気持ちも…。夏以降のことは考えるのはよそう。まずは春の3レースを全力で」

この点、オーナーの北島三郎氏は「夏以降のことを考えるのはよそう」と慎重な姿勢。

近年はメンバーが揃っているが、有力馬がドバイに遠征して天皇賞春が空き巣のような感じになったり、同じく凱旋門賞重視で天皇賞秋が空き巣になったりするのも残念ではある。

国内重視の姿勢は個人的には嬉しいことだと思う。ただ、春の成績次第では当然凱旋門賞挑戦もあり得ることだと思うので、キタサンブラックの凱旋門賞挑戦について考えてみた。

 

キタサンブラックの2年連続年度代表馬可能性

 

オーナーの北島三郎氏の考えだと、春の結果次第で凱旋門賞もあり得るとのこと。

そうなると春古馬3冠までいかなくても、それに準じる成績が必要になってくると思う。

サトノダイヤモンドは大阪杯には出走しないが、大阪杯でマカヒキ、そして天皇賞春・宝塚記念でサトノダイヤモンドと激突。

春古馬3冠で凱旋門賞挑戦に北島三郎氏が傾くには、2年連続年度代表馬に匹敵する戦績が必要かもしれない。

 

過去に2年連続年度代表馬に輝いた馬

2年連続年度代表馬(※馬齢は現在の表記に統一)
シンザン 1964年 牡3 牡馬3冠
1965年 牡4 天皇賞春・有馬記念・宝塚記念
ホウヨウボーイ 1980年 牡5 有馬記念
1981年 牡6 天皇賞秋
シンボリルドルフ 1983年 牡3 牡馬3冠・有馬記念
1984年 牡4 天皇賞春・ジャパンカップ・有馬記念
シンボリクリスエス 2002年 牡3 天皇賞秋・有馬記念
2003年 牡4 天皇賞秋・有馬記念
ディープインパクト 2005年 牡3 牡馬3冠
2006年 牡4 天皇賞春・宝塚記念・ジャパンカップ・有馬記念
ウォッカ 2008年 牝4 安田記念・天皇賞秋
2009年 牝5 ヴィクトリアマイル・安田記念・ジャパンカップ

 

2年連続年度代表馬に選出されたのは6頭。シンザンシンボリルドルフディープインパクトの3冠馬をはじめ、顕彰馬クラスの馬。

 

古馬になってから2年連続年度代表馬

2年連続年度代表馬(※古馬)
ホウヨウボーイ 1980年 牡5 有馬記念
1981年 牡6 天皇賞秋
ウォッカ 2008年 牝4 安田記念・天皇賞秋
2009年 牝5 ヴィクトリアマイル・安田記念・ジャパンカップ

キタサンブラックは古馬になってから年度代表馬に選出されたので、このうち古馬で2年連続年度代表馬に選ばれたのは、ホウヨウボーイウォッカ

 

連続でなく、2度年度代表馬選出された馬

2度年度代表馬選出(※2年連続ではない)
スピードシンボリ 1967年 牡4 天皇賞春
1970年 牡7 宝塚記念・有馬記念
ジェンティルドンナ 2012年 牝4 牝馬3冠・ジャパンカップ
2014年 牝5 有馬記念



また2年連続ではないが、2度年度代表馬になった馬はスピードシンボリジェンティルドンナ

スピードシンボリは現表記で4歳と7歳時に年度代表馬。着外とはいえ、あの時代に凱旋門賞で後方から追い込み、直線だけで10頭以上交わしたのは聞いた話だけでも凄い馬だったんだと思う。

 

2年連続・あるいは生涯に2度年度代表馬に輝いた馬はまさに名馬図鑑。

キタサンブラックも今年の活躍次第で十分可能性があるし、それだけの成績を収めれば凱旋門賞挑戦のプランも当然浮上すると思う。

ただ、大阪杯・天皇賞春を圧勝しても宝塚記念でイマイチだった場合には凱旋門賞挑戦はなさそうだし、逆に大阪杯・天皇賞春で負けても宝塚記念次第で凱旋門賞に挑戦することになるような気がする。

結局、宝塚記念次第だと思う(笑)。

 

キタサンブラックの凱旋門賞の適性

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シャンティイの適性? あると思いますよ(苦笑い)

 

【JRA賞授賞式】年度代表馬キタサンブラック、凱旋門賞参戦は結論出さず(スポーツ報知)の記事によると、武豊騎手は芝適性はあると思う、と回答している。

けれどかつて適性があると言われていたメイショウサムソンも凱旋門賞では好走できなかったし、キタサンブラックは日本でしか走ったことがないので適性があるかは全く分からないと思う。

メイショウサムソンに関してはピークを過ぎてたと思うので適性があったかどうかは不明だが、キタサンブラックはどうなんだろうか?

けれど先行力があり、自在性もあるのでキタサンブラックは結構期待もてると思うが、既に5歳。

ピークが長く続く馬はまれなので、「万全の状態で出走できるがが1番重要」。と、ありきたりなことしか言えないと思う。

今年から凱旋門賞の斤量は古馬は59.5キロのままだが3歳馬は56キロ。古馬と3歳馬の斤量差が3キロになるので凱旋門賞制覇も夢ではないと思う。

ただ、このスポーツ報知の記事の中で、北島三郎氏が、

 

(最近は)キタサンブラックの人気が出て、私のことをブラックと呼ぶ人がいる(笑い)

 

というひと言には思わず笑ってしまった。

 

キタサンブラックと武豊騎手の挑戦

武豊騎手キタサンブラックで2つの挑戦が待っていると思う。1つは悲願の凱旋門賞制覇。

もう1つは全G1制覇。大阪杯は適性的に厳しいような気もするが、新設G1の大阪杯を制すれば偉大な記録の達成もあり得ると思う。

けれどもし今年大阪杯と朝日杯を制したとしても、大阪杯と同じく今年からG1に昇格したホープルステークスも制する必要がある(笑)。

武豊騎手の全G1制覇へ難易度が新設G1が2つも増えたことで、さらに上がったと思う。